第45回 技術者交流フォーラム事業in帯広 開催報告

2024年9月19日(木曜日)、第45回技術者交流フォーラム事業in帯広を開催し、地元の技術者を中心に138名の皆様にご来場いただきました。

北海道では、気候変動による水災害リスクの増大に備えるため、河川・下水道管理者等が行うこれまでの治水対策に加え、あらゆる関係者が協働し、流域全体で水害を軽減させる治水対策「流域治水」への転換が進められています。本フォーラムでは、災害対策充実の一助とすることを目的に、十勝地域における水害対策に関する技術開発や取組について紹介しました。また、産学官の技術者の交流を目的とした技術展示ブースでは、特別講演を行った山田教授が取り組む「リスク情報による防災行動の促進」を紹介したポスター展示を行いました。

講演後のアンケートでは、「地域防災は、災害の発生予測が難しく、気候変動は予測をさらに困難にしているが、技術者の知恵を結集して解決策を模索することが急務であると感じた」、「地域との交流といった、今まで目を向けてこなかった部分についても考えさせられた」などのご感想をいただきました。お寄せいただいたご意見・ご要望は、今後の開催の参考にさせていただきます。ご来場の皆様、ならびに、このフォーラムの開催にご協力いただきました皆様に改めてお礼申し上げます。



写真1

講演会場の様子

写真2

特別講演を行う山田教授

写真3

技術展示ブースの様子


本フォーラムのプログラム等の詳細は、下記のイベント情報ページをご覧ください。

イベント名
第45回技術者交流フォーラム事業in帯広
開催日時
令和6年(2024年)9月19日(木曜日) 13時30分~16時55分
会場
帯広市 とかち館2F「鳳凰の間」
〒080-0017 北海道帯広市西7条南6丁目2
テーマ
十勝川流域における「流域治水」の概要~利水と治水の協働による水害対策~
特別講演
SIP第3期「スマート防災ネットワークの構築」サブ課題B「リスク情報による防災行動の促進」-防災をきっかけとした流域のミライ設計に向けて-
北海道大学大学院工学研究院 土木工学部門 社会基盤マネジメント教授 山田朋人 氏
一般講演
  • 十勝川流域における流域治水の取り組み
    北海道開発局帯広開発建設部 治水課長 尾﨑光政
  • 地域と進める流域治水の歩み
    日本技術士会北海道本部 道東技術士委員会 松川優一
  • 越水破堤による被害の軽減に向けて ~世界最大規模の十勝川千代田実験水路を活用した実験~
    寒地土木研究所 寒地河川チーム 主任研究員 島田友典
受講証明書の発行について
公益社団法人土木学会 CPDプログラム(認定番号:JSCE24-0845、2.5単位)
一般社団法人全国土木施工管理技士会連合会 CPDS認定プログラム(プログラム番号:911082、形態コード101-2:3ユニット)
主催
国土交通省北海道開発局 帯広開発建設部
国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所
公益社団法人日本技術士会 北海道本部道東技術士委員会
後援
SIP第3期課題「スマート防災ネットワークの構築」サブ課題B「リスク情報による防災行動の促進」
帯広市
一般社団法人帯広建設業協会
十勝測量設計協会